セーブを、雲の上の倉庫にも置く
GitHub(ギットハブ)
パソコンが消えても、セーブだけは無事にできます。
前の節で、ごろは「戻れる場所」を手に入れました。うれしくなって、セーブをどんどん貯めていきます。でも、ここでひとつ、こわい想像をしてみます。もし、そのセーブを貯めているパソコンごと、消えてしまったら。
パソコンは、落とします。壊れます。コーヒーもかかります。せっかくのセーブが全部、机の上の一台の中だけにあると、その一台と運命を共にしてしまう。これは、けっこう心細い話です。
そこで、もう一つ、別の場所にコピーを置きます。ネットの上にある、無料の倉庫です。ここに同じものを預けておけば、目の前のパソコンが消えても、セーブは雲の上で無事に待っていてくれます。

この雲の上の倉庫、名前をGitHub(ギットハブ)といいます。
「ハブ」だの「公開」だのと聞くと、なんだか世界中に見られる気がして身構えますよね。でも、安心してください。鍵つきの、非公開の棚を、無料で作れます。招いた相手以外には、誰にも見えません。中身を世界に見せる必要は、まったくないのです。
預けるのも、いつもの一言です。「この状態を、私のGitHubにも上げておいて」。これで、雲の上にコピーが一つ増えます。倉庫に置くと、いいことが二つ、いっぺんに手に入ります。ひとつは、消えない安心。もうひとつは、あとで別の場所から続きをやれる自由です。持ち運びの話は、次の節でします。
正直に言うと、最初の一回だけは、少し手間があります。GitHubのアカウントを作って、Claude Codeと結ぶ。その一回さえ過ぎれば、あとはずっと、一言で済みます。
大事なセーブを、しっかり守りたい。どっちが安心でしょう。
- A:セーブは全部、目の前のパソコンの中だけに置いておく
- B:目の前のパソコンに加えて、インターネット上の倉庫にも、同じものを預けておく
ごろは、こう頼みました。
「GitHubに、私だけの非公開の倉庫を作って、今のセーブを上げておいて」
Claude Codeが、鍵つきの棚を用意して、今の状態をそこへ預けてくれます。
ところが、ごろです。最初、勢いあまって「公開」の棚を作りかけました。そして、自分のとりとめのないメモが世界中から見えてしまうことに気づいて、「わー、鍵、鍵!」と大あわてで閉め直したのです。非公開に直したあとは、もう安心。どれだけ散らかったセーブでも、堂々と預けられるようになりました。
はじめの一歩- どこで:GitHubのサイトで、無料アカウントを一つ作る。難しい設定はしない
- どうやって:Claude Codeに「GitHubと結んで、非公開の倉庫を作って」と頼み、途中の許可だけ押していく
- きっかけ:今いちばん、消えたら困る道具を一つ、まず雲の上に上げてみる
はじめの一歩あせらず、ゴロゴロ。
オンライン追補GitHubのアカウント作成画面や、Claude Codeと結ぶ手順は、時々変わることがあります。最新の手順は、こちらのオンライン追補で。
前の節で、ごろの家計簿フォルダには、もうセーブが二枚たまっていました。手元にあるのは、この束です。
合計をゼロに戻すボタンを足した
うごく家計簿その1この束は、今は目の前のパソコンの中だけにあります。消えたら全部おしまい。そこで、雲の上の倉庫にも同じものを預けることにしました。
画面で見えること倉庫ができた、という表示。ただ「公開」の四文字が見えます。
ここで、ごろの手が止まりました。公開、ということは、家計簿の中の金額メモが、世界中から見えてしまうかもしれない。あわてて言い直します。
画面で見えること「公開」の文字が「非公開」に変わり、小さな鍵のマークがつきました。
とはいえ、口で「非公開にした」と言われても、まだ半信半疑です。ごろは、念のためもう一歩、誰から見えるのかを日本語で確かめました。
画面で見えること「このリポジトリは非公開です」という一文が、鍵マークのそばに出ていました。
これで安心です。鍵をかけ直してから、あらためて今の束を預けました。
倉庫の中を確かめると、手元と同じ束が、そっくり写っていました。
合計をゼロに戻すボタンを足した
うごく家計簿その1同じものが、手元と雲の上、二か所にある。片方が消えても、もう片方が残ります。倉庫に置く=世界に公開、ではありません。最初に鍵つきを選べば、散らかったメモでも堂々と預けられます。
ごろは、ためしにこわい想像もしてみました。
その一言で、ごろはやっと肩の力が抜けました。消えたら困る、という心細さが、二か所に持つだけで消えたのです。
この日はこう返ってきました。最初の一回だけは、こうして「公開になっていないか」と「本当に倉庫にも上がったか」を、それぞれ一度ずつ見る癖をつけておくと、あとがずっと楽です。
GitHubの無料アカウントを一つ作る。
こうした方がいい最初の一回だけ手順が多めなので、詰まったら一手ずつ案内を頼みます。
ごろはこうしてみた途中の許可を押していくだけで、アカウントができました。
「非公開の倉庫を作って」と、はっきり非公開を指定して頼む。
こうした方がいい迷ったら必ず非公開(Private)。あとから公開にはできますが、逆は取り返しがつきにくいです。
ごろはこうしてみたうっかり公開で作りかけ、「非公開に直して」で閉め直しました。
本当に非公開になったか、その場で一度確かめる。
こうした方がいい「この倉庫、誰から見える?」と日本語で聞くと、鍵の状態が分かります。
ごろはこうしてみた「公開」が「非公開」に変わり、鍵のマークがつきました。
今のセーブを、その倉庫に上げる。
こうした方がいい手元でセーブを打つのと、倉庫に上げるのは別の操作です。上げる一言を忘れずに。
ごろはこうしてみた「上げて」と頼み、倉庫に束が写りました。
倉庫の中身が、手元と同じかを見る。
こうした方がいい二か所で同じ束になっていれば、バックアップは成立です。
ごろはこうしてみた手元と倉庫で、二枚のセーブがそろって並んでいました。
上げる前に、載せてよい中身かを一度考える。
こうした方がいい非公開でも、人の名前や個人の情報は倉庫に入れない、と先に線を引きます(医療の学習ツールなら、中身は架空の練習用データだけと確認してから)。
ごろはこうしてみた家計簿の金額は自分の練習用の数字だけと確かめてから、上げました。
倉庫に鍵のマーク(非公開)がついていること、そして倉庫のセーブ一覧が手元と同じ並びになっていること。この二つが見えれば、消えても平気なコピーが雲の上にできています。
答えタップして答え合わせ

Bです。
ネット上の無料の倉庫に預けておけば、パソコンが消えてもセーブは無事。この倉庫がGitHubです。無料で、自分だけしか見えない非公開の棚が作れます。
あなたの番3分そのまま使える文例です。コピーして、自分の言葉に少し変えて使ってみてください。
GitHubに、私だけしか見えない非公開の倉庫を一つ作って、今のセーブを上げておいて。
さっき作った倉庫、本当に非公開になってる?誰から見えるのか、日本語で確認して。
増補もっと知りたい人へ (3)
雲の上の倉庫、と言うとふわっとしていますが、中身はこういうことです。前の節で作ったセーブ(手元のパソコンに積み上がっている印の束)を、そっくりそのままインターネット上のもう一つの置き場へ写して、二か所で同じものを持つ。これがバックアップの正体です。片方が消えても、もう片方が残ります。同じものを二か所に持つ、ただそれだけのことが、消える不安をまるごと消してくれます。
ここで大事なのは「型」と「例」を分けて見ることです。ネット上にセーブを預ける場所、という型があって、その代表としてよく使われるのがGitHubという例です。他にも似た倉庫はありますが、この本ではいちばん広く使われていて、無料で非公開の棚が作れるGitHubを例として通します。名前より、「セーブをネット上にもう一つ置く」という型のほうを覚えてください。倉庫の名前が将来変わっても、この型は変わりません。
非公開、というのも誤解されやすいところです。倉庫に置く=世界に公開、ではありません。初期状態で鍵をかけた棚を選べます。鍵つきの棚は、あなたと、あなたが名指しで招いた相手にしか見えません。とりとめのないメモでも、練習中の失敗作でも、堂々と置いておけます。世界に見せる棚もありますが、それは自分で「公開でいい」と選んだときだけです。
GitHubに、私だけしか見えない非公開の倉庫を一つ作って、今のセーブを上げておいて。
さっき作った倉庫、本当に非公開になってる?誰から見えるのか、日本語で確認して。
今いちばん消えたら困るのはこの家計簿フォルダ。これを最優先で雲の倉庫に上げておいて。
趣味で書きためた小説の原稿フォルダを、非公開の倉庫にバックアップしたい。手順を一つずつ教えて。
(医療者向け・ダミーデータ前提)勉強会用に作った、架空データだけの練習ツールを非公開の倉庫に上げたい。個人情報が一切入っていないことを先に一緒に確認して。
つまずき集- 症状:倉庫を作ろうとしたら、公開か非公開かを聞かれて固まる。原因:どちらを選ぶか判断がつかない。一手:迷ったら必ず非公開(Private)。あとから公開に変えられますが、逆は取り返しがつきにくいので、まず鍵つきから始めます。
- 症状:最初の連携でつまずき、先へ進めない。原因:GitHubのアカウント作成とClaude Codeとの結びつけは、最初の一回だけ手順が多め。一手:「GitHubと結ぶのを、途中で止まったら一手ずつ案内して」と頼み、出た許可だけ押していきます。
- 症状:上げたはずのセーブが倉庫に見当たらない。原因:手元でセーブは打ったが、倉庫へ送る一言をまだ言っていない。一手:「今のセーブを倉庫にも上げて」と、送る操作を別に頼みます。手元とネットは別の置き場です。
- 症状:うっかり公開で作ってしまった気がする。原因:勢いで公開の棚を選んでいた。一手:「この倉庫、今すぐ非公開に変えて」で閉め直せます。気づいた時点で直せば大丈夫です。
