
あせらず、ゴロゴロ。章トビラ

認定の一言。しゃべる側に立ったごろが、こんどは人を呼んで、教える側の座布団を一枚、自分のとなりに敷きました。
ごろは、前の章で人前に立ちました。舞台の上から、自分のことを話しました。話し終えて布団に帰ったごろは、思ったのです。話すのは、気持ちよかった。でも、聞いていた人たちは、あのあとちゃんと一回、さわれたのだろうか。
しゃべるのは、こちらから出すだけです。でも、場をひらくというのは、来た人が自分の手で一回できるところまで見届ける、ということです。ごろが本当にやりたかったのは、じつはこっちでした。舞台で拍手をもらうことより、となりの座布団で「あ、できた」という顔を見ること。

思えばごろも、はじめは眺める側でした。誰かが先にやってみせてくれたから、自分もこわごわ一回打ってみた。今度は、その最初の一回を、誰かのために用意する番です。ずっと配られる側だったごろが、はじめて配る側にまわります。

この編の勝負は四つです。小さな会をひらく話、案内と受付の下ごしらえの話、当日の進行と詰まった人の助け方の話、振り返って次につなぐ話。舞台とちがって、こちらは静かで、地味で、そして続きます。
あせらず、ゴロゴロ。
この章の前に、ひとつだけ

場をひらく話に入る前に、ひとつだけ、先に手すりを置かせてください。
人を招くと、人の情報が集まってきます。名前、連絡先、来られるか来られないか。集まると、つい全部を手元に置いておきたくなります。でも、この章でずっと守ってほしいことが一つあります。集めるのは、その会を回すのに要るぶんだけ。 それ以上は、集めない。
来る人が何人かわかればいい会に、住所や勤め先まで聞く必要はありません。当日の連絡がつけばいい会に、生年月日はいりません。少なく聞くほど、あなたも預かる荷が軽くなり、来る人も気軽に手を挙げられます。前の章で守った「送信・公開・招待は、最後は自分の指」の線は、この章でもそのまま生きています。人を招くボタンを押すのは、いつもあなたです。相棒は、押しません。
もうひとつ。この章で相棒に頼むのは、案内文の下書き、進行の台本、振り返りのまとめ、そういう「下ごしらえ」までです。誰を呼ぶか、何を教えるか、どこで開くか。その芯のところは、あなたが決めます。場の主は、あなたです。相棒は、いい下ごしらえ番です。
それでは、いきましょう。
あせらず、ゴロゴロ。