第5部 使い切る/終章
6-1

今日のゴロゴロ一歩

うまくいったかの確かめ方
不安な布団から安心した布団まで、五つの学びと四つの外回りを一本の道でたどる

ここまで読んで、「多いな」と思った人がいるかもしれません。だいじょうぶです。この本の全部をやる必要は、まったくありません。ひとつでいいのです。

全部やらなくていい。この本の中から、明日やるひとつを選べばいい。それも、できない日があっていい。やらない日も、ゴロゴロも、ちゃんと正解です。

だから、本を閉じる前に、ひとつだけ選んでください。献立を頼んでみる。写真を整理してもらう。置き手紙を書いてみる。どれでもいい。いちばん面倒に感じないものを、ひとつだけ、指でさしてみてください。

選んだら、その場で、明日の自分に予約しておきましょう。

「明日の朝いちばんに、これをやろうと思います。〇〇を、いちばん簡単なかたちで一回だけ手伝って。」

これで、本を閉じた瞬間に、最初の一歩が予約されました。「いつかやる」が、「明日やる」に変わったのです。

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そして、道の絵を、もう一度ながめてみてください。左の、何もできなかったごろと、右の、丸くなっているごろ。そのあいだの一本道を、あなたはもう、自分の足で歩いてきました。方向を決めたのは、ずっとあなた。手を動かしたのは、この子です。

ごろはじめの一歩
  • どこで: 本を閉じる前に、この見開きの上で
  • どうやって: 並んだ候補から、いちばん面倒に感じないものを、ひとつだけ指さす
  • きっかけ: 「これならゴロゴロしながらでもできそう」と思えたもの。それが明日の一歩

あせらず、ゴロゴロ。

実録・やってみた

本を閉じる前の、いちばん小さな一歩です。ごろが選んだのは「今月の写真から、お気に入りを5枚だけ選んでもらう」。手元のカメラロールには、こんなふうに写真がたまっています(名前だけのダミー・12枚)。

IMG_3238.jpg  IMG_3239.jpg  IMG_3240.jpg  IMG_3241.jpg
IMG_3242.jpg  IMG_3243.jpg  IMG_3244.jpg  IMG_3245.jpg
IMG_3246.jpg  IMG_3247.jpg  IMG_3248.jpg  IMG_3249.jpg

欲張らず、明日の自分に一つだけ予約する形で頼みます。

ごろ
ごろが打った文明日、この写真の中から今月のお気に入りを選んで、『お気に入り』フォルダに寄せてほしい。まずはそれだけ。
相棒
相棒の返答承知しました。今月ぶんから、よく撮れているものを7枚選んで『お気に入り』にまとめました。

画面で見えること頼んだのは「5枚だけ」のつもりだったのに、7枚が寄せられていた。

数がずれています。ここで、一言だけ直します。

ごろ
ごろが打った文5枚だけにして。あと、元の写真は消さずにそのまま残しておいて。
相棒
相棒の返答承知しました。5枚に絞り、元の写真はカメラロールに残したまま、コピーを『お気に入り』に置きました。

画面で見えること元の12枚はそのまま。別に「お気に入り」ができて、中はこの5枚になった(ダミー)。

お気に入り/
  IMG_3240.jpg
  IMG_3241.jpg
  IMG_3243.jpg
  IMG_3246.jpg
  IMG_3249.jpg

元は1枚も減らず、お気に入りだけが5枚できました。ごろは、ここで一つだけ確かめました。

ごろ
ごろが打った文これ、どういう基準で5枚選んだの?
相棒
相棒の返答ブレていない・明るい・人や物がはっきり写っている、を目安に選びました。似た構図が続くものは、いちばんよく撮れた1枚だけ残しています。気に入らなければ、入れ替えます。

画面で見えること選んだ理由がわかり、入れ替えもすぐ頼めると分かった。

「いつかやる」が「明日やる」に変わった、最初の一歩です。この日は7枚から5枚へ直す一往復と、基準の確認が入りました。毎回、選ぶ枚数の初期値や選び方の理由づけは、すこし違います。

手順
  1. 並んだ候補から、いちばん面倒に感じないものを一つだけ指さす

    こうした方がいい

    役に立つ順でなく面倒でない順で選ぶと、始められて続きます

    ごろはこうしてみた

    「写真を5枚選ぶ」を選んだ。

  2. その場で「明日いちばんにこれをやる」と一文にして相棒に渡す

    こうした方がいい

    頭の中の「やりたい」より、外に出した「やる」のほうが実行されます

    ごろはこうしてみた

    「明日、お気に入りを5枚選んで」と予約した。

  3. 数や範囲がずれたら、一言で直す

    こうした方がいい

    作り直さず「5枚だけ」と足せば整うので、気楽に頼めます

    ごろはこうしてみた

    7枚で返ってきたので「5枚に」と直した。

  4. 元を消さず残す、と念のため添える

    こうした方がいい

    コピーで寄せる形にすると、間違えても元から取り返せます

    ごろはこうしてみた

    「元は残して」と足し、元の12枚を守った。

  5. 一つできたら、今日はそこで満足する

    こうした方がいい

    増やすのは続いてからで、今日はひとつで十分です

    ごろはこうしてみた

    5枚できたところで本を閉じた。

うまくいったかの確かめ方: 明日やる一つが、日時と具体的な行動の入った一文になっていれば予約は生きています。一つだけに絞れていて、五つ選んでいなければ大丈夫です。

増補もっと知りたい人へ (3)
深掘り

なぜ「明日ひとつだけ」と言い切るのでしょう。本を一冊読み終えると、覚えたことが多すぎて、かえって何から手をつければいいか分からなくなることがあります。全部やろうとすると、結局ひとつも始まらない。だから、あえて数を一つに絞ります。ひとつ選んで、その場で明日の自分に予約しておく。「いつかやる」は、たいてい来ない明日ですが、「明日の朝いちばんにこれをやる」と言葉にした瞬間、それは予定に変わります。人は、頭の中の「やりたい」より、外に出した「やる」のほうを実行しやすいものです。選ぶときのコツは、いちばん役に立ちそうなものでなく、いちばん面倒に感じないものを選ぶこと。 面倒でないから始められて、始められるから続く。役に立つかどうかは、続いた先で自然についてきます。そして、選んでも明日できない日があってよいのです。やらない日もゴロゴロも、この本ではちゃんと正解です。大事なのは、完璧に全部やることでなく、細くてもいいから、自分の足で一歩だけ踏み出すことです。

例をもっと

明日の朝いちばんに、今晩の献立を、いちばん簡単なかたちで一回だけ考えてもらえますか。 明日、スマホの写真の中から今月のお気に入りを5枚だけ選んでほしいです。まずはそれだけ。 明日、私がよく使う頼みごとを一つ、置き手紙に書き留めておきたいです。手伝ってください。 明日の帰り道に、今日あった出来事を3行の日記にまとめる、を一回だけやってみたいです。 (医療者向け・ダミーデータ前提)明日、勉強用のメモを一つだけ、いちばん簡単なかたちで要点3つにまとめてもらいたいです。患者情報は入れません。

ごろつまずき集
  • 症状: 選ぼうとすると、どれも大事に見えて決まらない。原因: 役に立つ順で選んでいる。一手: いちばん面倒に感じないものを一つだけ指さす。
  • 症状: 「あとでやる」と思ったまま、結局やらなかった。原因: 言葉にして予約していない。一手: その場で「明日いちばんにこれをやる」と一文にして相棒に渡す。
  • 症状: 一日できなかっただけで、やる気が切れた。原因: 完璧にやろうとしていた。一手: やらない日も正解と決め、次にゴロゴロできた日にまた一歩。
  • 症状: 一つでは物足りず、つい五つ選んでしまう。原因: 欲張りが出た。一手: 今日はひとつだけと自分に約束する。増やすのは続いてから。
あせらず、ゴロゴロ。
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