第2篇 ゴロニャンの勝負帖
14章 ぜんぶ自動編
ごろ
ごろあせらず、ゴロゴロ。
0/ 5話 読了

章トビラ「全自動ゴロニャン」

前の章で、ごろの道具に玄関と鍵がつきました。ひらくところは開けて、渡さないところは自分で握る。その手のまま、今度は自分の一週間を、棚に載せにかかります。

ごろの机の上に、小さな棚が増えました。棚には「毎朝の下ごしらえ」「週末のまとめ」「月に一度の片づけ」と札が貼ってあります。ごろは仕事を一つずつ、その棚に載せていきます。載せ終えると、布団に戻って、横になって眺める側にまわります。

仕事を棚に載せて横になる側にまわるごろ

第5部で「毎朝ひとつ」を回せるようになったごろが、今度は一週間ぶんの雑用をぜんぶ棚に載せて、自分は横になる側にまわる。第一篇からの長い道のりの、最後の昇格です。

机の隅に三段の小さな棚。ごろは付箋を一枚、上段にそっと載せ終えて、うしろの布団を振り返る

ごろは、めんどくさがりでした。この本のはじめから、ずっとそうでした。布団でゴロゴロして、「めんどくさい」と言いながら、そのめんどくささをAIに渡すことを、少しずつ覚えてきたのです。

でも、まだ毎朝ちょっとだけ、手を動かしていました。先週の数字を表にまとめる。読んだ記事のリンクを一か所に集める。ひとつひとつは小さいけれど、毎週おなじことを、ごろは律儀に繰り返していたのです。

第5部で、ごろは「毎朝ひとつ」を回せるようになりました。あれは、一つの雑用を自動にした話でした。この章は、その先です。一つできると、欲が出ます。だったら、二つ目も、三つ目も。気づけば、いくつもの雑用が机のまわりに散らばっています。そのバラバラを、棚にきちんと並べて、生活ごと預けてしまおう、という章です。

ある日、ごろは自分の一週間を、床いっぱいに広げてみました。月曜から日曜まで、パソコンの前でやったことを、ぜんぶ付箋に書いて。すると、おかしなことに気づきます。同じ形の付箋が、月曜にも水曜にも金曜にも、いくつも貼ってあるのです。

一週間を床に広げ、同じ付箋に気づくごろ

これ、毎回おなじことをしてるじゃないか。

あせらず、いきましょう。この章でごろがやるのは、大きな発明ではありません。名前もついていない小さな雑用を、決まった時間に、ひとりでに終わらせておく。それだけです。

あせらず、ゴロゴロ。


この章の話
  1. 14-1一週間を、書き出してみる
  2. 14-2ひとつずつ、棚に載せる
  3. 14-3止め方を、先に決めておく
  4. 14-4布団に、戻る
  5. 14-5棚が、勝手に増えないように
最初の話へ14-1 一週間を、書き出してみる