この本が連れていく場所
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この本が連れていく場所

この本の地図を、先に広げておきます

これから始まる旅の、地図です。行き先を先に見ておくと、道に迷いません。むずかしい話はまだしません。ごろといっしょに、布団の中で、この一枚だけ眺めてください。

世の中には、AIとの付き合い方に、ゆるやかな段があります。ある人が、その段を五つに整理してくれました。梶谷健人さん(X: @kajikent)の「AI人材レベルマップ」です。この本は、その地図を道しるべとして、お借りしています。

段は五つ。下から順に、こんな景色です。

布団から続く五段のゆるい階段。下の二段でごろが寝そべり、霞んだ上段と小さな旗を見上げる

Lv.1 日常で使う。ふだんの調べもの、要約、翻訳、文章の下書きを、AIに手伝ってもらう段です。話しかけるだけで、返ってくる。ここが入口です。

Lv.2 エージェントに任せる。一回ずつ頼むのでなく、まとまった用事を、まるごと任せる段です。表の集計、繰り返しの作業、調べて書くところまで。この本で言う「相棒〔Claude Code〕」を、自分のパソコンで動かす景色が、ここにあります。

Lv.3 型にして、みんなに配る。自分のうまいやり方を「得意技〔Skills〕」として型にして、まわりの人にも使ってもらう段です。決まった時間に自動で回す仕組みも、ここで顔を出します。

Lv.4 サービスとして、外に出す。自分や仲間だけでなく、世の中の人が使える形にして、公開する段です。データや入り口のある、ちゃんとした道具づくりの世界です。

Lv.5 事業にする。AIを中心に置いた仕事そのものを、立ち上げていく段です。作って、売って、育てる。いちばん上の景色です。

さて、正直に言います。この本があなたに確実に渡すのは、Lv.1からLv.2までです。 布団の中の「なんとなく怖い」から、「相棒に用事を任せられる」まで。ここを、ちゃんと、まるごと連れていきます。ごろが転びながら覚えたことを、あなたも同じ順でなぞれば、Lv.2の景色には、必ず立てます。

二段目のごろが一段目を振り返り、その先へ細い矢印だけが伸びる

その先、Lv.3から上は、階段です。一冊で全部は約束しません。でも、道が消えるわけではない。この本の終わりのほうで、社長になったごろが、フォルダの会社に部下〔サブエージェント〕を置く場面があります。あれは、Lv.3の入口に、そっと足を伸ばす練習です。もっと上へ行きたくなったら、その時に、次の教材が待っています。急がなくて大丈夫。まずは、下の二段を、しっかり自分のものにしましょう。

到達チェックは、この本の各篇の終わりに、少しずつ置いていきます。かたちは「できたら○」です。読み終わったあなたが、○を自分でつけられること。それが、この本の約束です。

  • できたら○ AIに調べものや下書きを、ふだんの言葉で頼めた(Lv.1)
  • できたら○ まとまった用事を、相棒〔Claude Code〕に一つ任せて、最後まで回せた(Lv.2)

この二つに○がつけば、それはもう「非エンジニアの即戦力」です。むずかしい資格でも、特別な才能でもない。布団の中から始めた人が、たどり着ける場所です。

地図は、以上です。行き先は見えました。あとは、ごろといっしょに、一段ずつ。あせらず、ゴロゴロ。

あせらず、ゴロゴロ。
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