第1篇 ゴロニャン、目を覚ます
第1部 まずAIと話してみる

あせらず、ゴロゴロ。0/ 7話 読了
称号: しゃべるゴロニャン
第1部のはじまり
序章でごろが初めて返事をもらった夜から、ここが続きです。
ごろが、ついに話しかけました。「こんにちは」。たったそれだけです。すると画面の向こうから、ちゃんと返事が来ました。ごろの目が、半分眠そうなまま、少しだけ丸くなります。

しゃべる、といっても、うまく話す必要はありません。ごろはこれから始める側の猫です。だから、この章のごろはよく失敗します。調子に乗って「いい感じにして」と丸投げして、当たり障りのない返事に肩を落とす。存在しないお店を自信満々にすすめられて、目を白黒させる。どれも先に転んでみせているだけなので、笑って見ていてください。

タイムラインの「AIすごい」は、まだ流れています。でも、自分の手で一度話しかけてしまうと、あの洪水はふしぎと遠くなります。すごいかどうかは、もう他人が決めることではありません。今夜の献立を一緒に考えてくれるかどうか、それだけが自分にとっての本当です。

この章でごろがやるのは、大きなことではありません。話しかける。材料を渡す。写真を見せる。少しコツを足す。まちがえたら、いっしょに笑って裏を取る。それだけで、「一人でやる」が「いっしょにやる」に変わっていきます。あせらず、ゴロゴロ。
この章の話