第4篇 ゴロニャン、家から出る
22章 フォルダ会社編

あせらず、ゴロゴロ。0/ 4話 読了
称号: 社長ゴロニャン 認定の一言: 家から出たゴロニャンが、フォルダの会社をひらき、部下に名前をつけて、社長の椅子にちょこんと座った。
章トビラ

第4篇も、ここまで来ました。玄関を出て、人前で語って、場をひらいて、ごろは外に仲間ができました。この章は、その集大成です。
外の仕事が増えてくると、ごろのデスクは、だんだん散らかってきました。発信のネタ、勉強の資料、家計のレシート、おでかけの計画。ぜんぶが一つの机の上に、ごちゃっと積み上がっている。どこに何があるのか、ごろ自身も分からなくなってきました。

そこである朝、ごろは思いつきます。会社って、こういうとき、どうしてるんだっけ。部署に分けて、係の人がいて、社長がいて……。ごろは、はっとしました。それ、フォルダでできるんじゃないか。
念のため、先に言っておきます。ここで「会社」と言っても、法人をつくる話でも、人を雇う話でもありません。デスクトップのフォルダを、部署に見立てるだけの、ごっこ遊びです。でも、このごっこ遊びが、思っていたよりずっと効きます。ごろは、看板を一枚立てるだけで、散らかった机が、少し会社みたいに見えてきたのです。

家から出たごろは、外では少し大きな顔で「社長です」なんて言っているらしい。でも、ここだけの話、社長の正体は、布団に半分もぐったごろです。
あせらず、ゴロゴロ。
この章の話