第2篇 ゴロニャンの勝負帖
12章 セーブポイント編

あせらず、ゴロゴロ。0/ 5話 読了
章トビラ「セーブゴロニャン」
発信の章でごろが声を持ちはじめたころ、デスクの上にちいさなランタンがひとつ増えました。

きっかけは、ある夜の事件です。せっかく育てた道具を、もっと良くしようといじっていたら、動かなくなってしまった。ごろは前足を宙に浮かせたまま青ざめました。どこをどう変えたのか、もう思い出せません。

けれど、その夜のあとで、ごろはひとつ覚えました。動いていた時の姿を、あかりみたいに灯しておけば、いつでも「さっきのごろ」に帰れる。こわしても、戻れる。それが分かってから、ごろは前より大胆に手を出せるようになりました。
机の右上には、雲のかたちをした遠くの倉庫への一本道も、うっすら見えはじめています。そしてその倉庫の先には、どうやら、となりのタマもいるようなのです。
あせらず、ゴロゴロ。
ここからは、選んだ人だけの冒険です。第1篇では、黒い画面を一度も出しませんでした。この章でも、まずはデスクトップやWebでできる道を先に通ります。ターミナル、つまり黒い画面は、どうしても必要な一場面でだけ、そっとドアを開けます。開けたくない人は、開けなくて大丈夫です。
合言葉は変わりません。AIに勝たなくていい、乗ればいい。方向を決めるのは自分、手を動かすのはAIです。
あせらず、ゴロゴロ。
この章の話