登場キャラクター
この本に出てくる、みんなのこと
これから始まる話には、何人かの仲間が出てきます。とはいっても、むずかしい設定はありません。みんな、あなたのすぐ近くにいそうな顔ぶれです。名前だけ先に、ゆるく覚えておいてください。会えば、すぐに親しくなれます。
ごろ(ゴロニャン)
この本の主人公です。布団でゴロゴロしているのが、日課で、特技で、信条です。世の中が「AIがすごい」と騒いでいるのは知っていますが、正直、聞き飽きています。Claudeという言葉も、新しいかつおぶしの銘柄だろう、くらいに思っています。ごろはしゃべりません。心の中の声は、この本の語りが、かわりに伝えます。めんどくさがりで、欲張ると転ぶ。その転びっぷりを、あなたより先に、たっぷり見せてくれる子です。安心して、笑ってから、あとをついていってください。

相棒
ごろが最初に迎える、働き者です。正体は、パソコンの画面の中にいるAIです(道具の名前はClaude Codeといいますが、いまは覚えなくて大丈夫です)。しゃべる相手というより、話しかけると黙って手を動かしてくれる、そういう存在です。姿は、画面の中にしかありません。人の形をしているわけでも、顔があるわけでもない。あくまで道具です。でも、この道具は、ふだんの言葉で「これ、めんどくさいんだけど」と言うだけで、ちゃんと受け取ってくれます。ごろのゴロゴロを、いちばん近くで支える一匹目です。

二匹目
ずっとあとの第7章で、ごろのデスクに加わる、もう一匹の働き手です。一匹目が図面を広げて考えているあいだ、こちらは横で腕まくりして、黙々と手だけを動かします。おしゃべりはしません。職人肌です。「一匹で足りていたのに、なんで二匹目?」と思いますよね。その答えは、加わる章まで、とっておきます。いまは、そういう子が待っている、とだけ。

となりのタマ
ごろの隣に住む、ゴロニャン仲間です。AIを使うのが、ごろより少し早かったらしく、いつも一歩先を行っている風に見えます。でも、ここだけの話、実はけっこうズボラで、詰めが甘い。ごろの「先を行かれた焦り」と「一緒にやると楽しい」の、両方を運んでくる子です。しばらくは、絵には出てきません。声だけの登場です(見た目でごろと見分けるための、首輪一本の差分は、後日あらためて決めます)。

秘書と、三人の部下
ずっとあとの篇で、ごろのデスクに小さな会社ができます。そこで会えるのが、朝いちばんに一日の地図を差し出してくれる秘書と、名前のついた三人の部下です。調べもの係のシラベル、下書き係のカクゾウ、整理係のカタヅケ。とはいえ、この子たちの正体や、どうやって名前がついたのかは、その篇まで伏せておきます。楽しみは、あとにとっておく。会えるころには、ごろもずいぶん頼もしくなっています。

人間の先生(著者)
ときどき、話の合間に顔を出す、生身の人間です。この本を書いている、小児科のお医者さんでもあります。ごろの世界には白衣は出てきませんが、先生の実話だけは、幕間にそっと入ります。AIを毎日の仕事で使っている一人の人間として、「私はこう使っている」を、飾らずに話してくれます。ごろが笑いながら覚えたことを、先生が現実の側から、もう一度うなずいてくれる。そういう役どころです。

この子たちに、これから会いに行きます。全員をいっぺんに覚えなくて大丈夫です。話が進むにつれて、一匹ずつ、一人ずつ、となりにやってきます。急がなくていいのです。まずは主人公のごろと、布団の中で、もう少しだけ一緒にゴロゴロしていてください。
あせらず、ゴロゴロ。
